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府議会の報告

平成23年5月定例会 討論(協議会条例)

平成23年6月3日

 自由民主党大阪府議会議員団の宗清 皇一でございます。
採決に先立ち、今次定例会に上程されております議員提出第1号議案「大阪府議会大阪府域における新たな大都市制度検討協議会設置条例制定の件」について、我が会派の意見と態度を表明させていただきます。
我々は、大阪府域の広域行政を一元化し、2元行政の解消を主張している立場から、「大阪府「大阪市」「堺市」の3者がバラバラで議論を深めるより、それぞれの議会の代表と首長が一緒に、同じテーブルについて協議をすることを望んでいます。
本条例案では「大阪府「大阪市」「堺市」の3者協議の場を求めるとしながら、大阪府議会単独での協議会設置となっています。単独での協議会設置は、全く意味がなく、かえって3者の溝を深める懸念もあると考えます。
我々としては、3者が、同じテーブルにつく3者協議の場であれば、我々は参加をさせていただきますが、大阪府議会だけで議論を先行させる協議会には賛成できません。
また、協議会の議事は、出席議員の過半数で決するとなっていますが、協議会の議事を過半数で決するということ自体理解できません。協議会設置の目的は、大都市問題について議論を深め、まさに協議を尽くす。そのことに意味があるのです。しかし、すでに府議会で過半数を持っておられる会派が、条例案に「過半数」と、書くことは、自らの意向を大阪府議会や府民の総意とし、ものごとを都合よく進めようとしているようにしか見えません。
あくまでも、大阪府議会は109人で構成されています。条例提案され、全会一致を求めておられると言うのであれば、継続して他者の理解を求める努力と提案者自らが妥協をする姿勢を見せて頂くことは当然であります。さらに、協議会の結果報告期限を9月30日までとされていますが、4か月間で議論できるほど府・市の問題は簡単ではありません。協議会設置を提案されている会派が、この問題を大変安易に考えておられるのではありませんか。
協議会の審査日程にも大きな疑問があり、更に議論をする必要があると考えます。
昨日の総務常任委員会で、なぜ、「大阪府議会だけで」これが1つ、2つ目になぜ「過半数で決めるのか」3つ目に、なぜ「9月30日までに」結論をだされるかとお尋ねいたしましたところ「11月に行われる、市長選挙、知事選挙で民意を問う」との趣旨の答弁がありました。そうであれば、協議会設置の目的が「党利党略」「私利私欲」であると、言わざるを得ません。
本当に大阪府にとって理想の大都市制度を検討したいという趣旨で条例を提案されているのであれば、我々が指摘している以上の3点は府民感覚からすれば、クリアできない問題ではありません。
我が会派としては、委員会での議論でも申し上げましたが、以上の内容が改善されない限り、条例に賛成できないと申し上げ、継続して審査をしていただくことを求めておきます。
以上、我が会派の討論といたします。
御清聴ありがとうございました。

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