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府議会の報告

平成23年9月定例会 討論

平成23年10月21日

 自由民主党大阪府議会議員団の宗清 皇一でございます。
採決に先立ちまして、今次定例会に提案されております諸議案等につきまして、我が会派の意見と態度を表明させていただきます。
まず、第75号議案「平成23年度大阪府一般会計補正予算(第5号)」咲洲庁舎関連予算です。我が会派の代表質問で、庁舎問題解決の選択肢案をいくつかお示ししました。府民負担を一番少なくする方法はほかにあるのです。しかし知事は、いまだに咲洲と大手前の2つの庁舎を持ち続けるという選択肢しか出されていません。このままでは、咲洲にいくらつぎ込めばいいのか、わかりません。このように多額の財政リスクがあるなかで、債務負担を認めることはできません。咲洲庁舎の解体を含めた複数の選択肢と財政シミュレーションが知事から示されて初めて判断できる議案であります。またこれは、議員一人ひとりが責任をもって判断すべき大変重要な議案であり、議員各位が今こそ正しい判断をされることが求められています。
次に、第76号議案「平成23年度大阪府一般会計補正予算(第6号)」としてあげられている成人病センター移転建替え関連予算には反対いたします。2月議会での議会からの予算減額修正を重く受け止めるといいながら、今回もまた大手前移転ありきで進めており、現地案の検証も十分なされていないことは、議会の過半数をたのんだ横暴な行為です。このように、無責任極まりないまちづくりをすれば、後世に必ず大きな禍根を残す、と指摘しておきます。
また、第15号議案「地方独立行政法人 大阪府立病院機構に係る中期目標の一部を変更する件」、および第16号議案「地方独立行政法人 大阪府立病院機構に係る中期計画の一部変更について認可する件」につきましては、成人病センターの大手前地区への移転を前提とした目標、計画でありますので、賛成することはできません。
次に、第77号議案「平成23年度大阪府一般会計補正予算(第7号)」としてあげられている大阪朝鮮学園初級・中級学校への助成について、ここでも数の暴挙で大阪維新の会が採決を見送りました。見送る理由があるのでしょうか。大変残念であります。先ほどの本会議の質疑で、採決できる状況は整ったはずであります。常日頃、大阪維新の会の幹事長がおっしゃっている「議会の職責」を果たしていないと指摘せざるを得ません。
次に、第67号議案「大阪府立稲スポーツセンター条例廃止の件」について、さきほど知事は、障がい者のスポーツ施設は地元の施設を利用してもらう、跡地には児童の一時保護所を開設する、地元施設になじんでもらうまで障害者のスポーツ施設と併用する、と説明されました。議会の委員会の場で、知事がこの発言をされたことで、公に一時保護所の場所が特定されてしまいました。保護された児童の安全を確保するために場所は非公表であるべきものが、知事の発言によって明らかにされたので、ここにはもう一時保護所を置くことができなくなりました。このような無責任な発言をすること自体、首長として失格であり、政治家を続ける資格がない、と申し上げておきます。
しかしながら、今次定例会に提案された議題は、橋下知事が提案されたものです。採決されていない議案もあります。知事は、結果を見届けるまで自らの責任を果たすべきである、ということも付け加えておきます。
なお、今次定例会で採決される諸議案のうち、第15号、第16号、第75号、第76号については反対、残余の議案についてはすべて賛成であることを表明し、我が会派の討論といたします。
御清聴ありがとうございました。

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