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府議会の報告

平成24年9月定例会 健康福祉常任委員会 意見開陳

平成24年10月16日

 自由民主党大阪府議会議員団の奴井和幸でございます。
採決に先立ちまして、本委員会に付託されております諸議案等につきまして、我が会派の見解と態度を表明させていただきます。
まず、第10号議案「大阪府かけこみ緊急資金貸付金に関する債権放棄の件」についてです。今回、府が事業主体の社会福祉法人大阪府社会福祉協議会へ貸し付けた資金のうち、回収不能と判断し、債権放棄しようとしている金額は19億3,815万円に上ります。
府は府社協に事業を任せきりにせず、もっとチェック機能を果たすと同時に、多額の債権放棄に至った責任を大いに自覚すべきです。今回の処理はやむを得ないものと一定理解しますが、今後このような事態を再び発生させないよう、厳密な検証を強く求めます。
次に、最先端がん医療施設の整備にかかる、同施設整備検討委員会がまとめた報告書についてです。
我が会派が代表質問で指摘した通り、報告書に記載の患者数予測、収支計画はリスク要因が全く考慮されておらず、甘い見通しと言わざるを得ません。
また、施設用地は、路線価の倍近い価格で府が府立病院機構に売却することに加え、必要面積を大きく上回る9,000㎡も病院機構に買い取らせる計画になっています。
さらに、我が会派の試算によると、事業の初年度から5,200万円もの赤字になり、赤字を病院機構に押し付けて成り立つしくみとなっています。もし、機構の負担が前提なら、財政難のなか、府から毎年病院機構に支出している、多額の運営補助金は大幅に減額すべきです。
我が会派は、粒子線治療施設の建設には決して反対ではありません。しかし、この事業が破たんし、病院機構が経営難に陥れば、結果的に府が多額の財政負担をしなければなりません。収支シュミレーションや民間との連携支援体制など、今後の課題について徹底的に検証すべきと申し上げておきます。
以上、本委員会に付託されている議案につきましては全て賛成であることを表明し、我が会派の意見開陳といたします。
御清聴ありがとうございました。

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