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府議会の報告

平成24年9月定例会(後半) 討論

平成24年12月27日

 自由民主党大阪府議会議員団の 花谷 充愉 でございます。
採決に先立ちまして、今次定例会に提案されております諸議案等につきまして、我が会派の意見と態度を表明させていただきます。
まず、第100号議案「大阪府・大阪市特別区設置協議会の設置に関する件」について申し上げます。
我が会派は、特別区の設置を含む「大阪都構想」のように大阪市を消滅させるほどの制度見直しについては、なぜその必要があるのか、そうした根本的な点について府民・市民に丁寧に説明し、正しく理解していただくことが大事だと考えています。
その観点から、今定例会での代表質問、一般質問等において、また、条例に基づき設置されている大都市制度推進協議会において、知事をはじめ理事者に何度も質問をしてまいりました。
「大阪市を消滅させないと解消できない二重行政はあるのか」、「ワン大阪でないと大阪は発展しないのか」、「大阪都になったら景気が良くなるのか」との我が会派の質問について、知事は、先日の一般質問にかかる答弁でも明らかなように、全く正面から答えておらず、不誠実極まりない態度に終始したことは極めて遺憾です。
知事は、「条例協議会では、十分議論を行ってきた。」「条例協議会は役割を終えた。」と言われますが、条例協議会、議会いずれのステージでも、議論はまだまだ不十分であります。
生煮えのまま拙速に法定協議会を設置するのではなく、引き続き、条例協議会で、じっくり議論していくことが重要と考えます。
また、条例協議会においては、肝心な区割など予定している議題もすべて終わっていません。法定協議会の設置についての審議は、条例協議会で一通りの議論を終えてから行うのが適切な手順と考えます。
更に、知事は、法定協議会の議案については、大阪市と足並みを揃えると、再三、言明してこられました。それにも関わらず、大阪市では1月臨時会の開催も決まっていません。仮に日程が決まったとしても、市会では全く議論がなされていない現状で、足並みが揃っていると言えるのでしょうか。
このように、大阪の将来にかかわる大変重要な議案にもかかわらず、議会日程を先延ばしし、審議日数が僅かなこのタイミングで提出する姿勢は、条例協議会と同様、正面から答えないで、またもや数の力で押し切ろうとするものです。
大阪市の消滅を前提とした協議会は、軽々な判断で設けるべきものではありません。しっかり手順を踏むべきです。我が会派としては、議論が全く不十分である現状において、適切な手順も踏まず拙速に進めることを容認するわけにはいきません。
以上のことから、本議案は、臨時議会又は2月定例会の代表質問において、引き続き審議を尽くすべきと考えます。
次に、第94号議案「大阪府附属機関条例及び大阪府立上方演芸資料館条例一部改正の件」は、附属機関条例が10月23日に改正されたばかりで、それにタイミングを合せられなかったのか、疑問です。理事者には、事務スケジュールの管理を徹底されますよう指摘しておきます。
以上、申し上げました理由から、第100号議案については継続審査、残余の議案につきましてはすべて賛成であることを表明し、我が会派の討論といたします。
御清聴ありがとうございました。

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