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府議会の報告

平成26年2月定例議会 一般質問

平成26年3月4日
吉田 利幸 議員

1.家庭教育支援

①家庭教育に対する知事の見解について
Q1)
児童虐待、逆に親への暴力、引きこもり、またニート・フリーターといった問題、離婚率の高さなど、どの切り口を見ても大阪は全国でワースト上位にある。
私は、この原因は家庭教育にあると思っている。
今年の5月には家庭教育支援法が制定される予定。強い大阪、心豊かな大阪を実現するためには人づくりが大事である。そのためには家庭教育の支援が最重要課題であると考える。
何事にもよらず日本一をうたい文句にしているのであるから、家庭教育支援日本一をめざすべきではないかと思うが、知事の基本見解を伺う。
②親学び支援について
Q2)
児童虐待を受けて育てられた子どもが親になった時に、「どう子どもを愛していいか分からない」と言う実態を見てきた。ヤンママの皆様の意見交換の中でも同様の悩みを聞き、親学び支援の具体的計画や予算の重要性を認識した。
また、子どものすこやかな育ちにはたくさんの大人が関わる必要がある。かつてのわが国では三世代同居の世帯が現在に比べて多く、地域の人間関係も強かった。しかし地縁・血縁が弱まり、親が祖父母などから子育てに関して学ぶ機会が少なくなり、親だけで子育てを担わなければならない現状が、子育ての行き詰まり感につながったと考える。
私の地元である高槻市の郡家小学校区では、小学校を中心に、幼稚園や保育所、中学校、近隣の高校・大学、さらに地域の自治会等の組織や施設が子どもを核に幅広く連携して活動しており、深いつながりが生まれている。その中では、特別養護老人ホームや介護老人保健施設のお年寄りの方たちと子どもたちが手紙をやりとりするなど、まさに地域という場での三世代交流が進んでおり、このように親も地域の大人も総がかりで子どもを育てる社会が大切である。
一方、親子の絆を強くするために、子どもたちの心に働きかけ、ゆさぶる取組みも大切である。
今、子どもたちが親への報恩感謝の思いを和歌、俳句によって表わす「親守詩」の大会が全国各地で行われている。
昨年の大阪大会は、大阪府・大阪府教育委員会から後援と、知事賞・教育委員会賞の交付もいただき実施をした。
親子の絆の素晴らしさを表した作品の応募がたくさんあり、東京で行われた全国大会でも、大阪の子どもの作品が優秀賞を受賞している。
子どもが親の深い愛情に気づき、親は親の役割の大切さに気づくことのできる親守詩は、親子の絆を深めることができる有効な取組みであり、大阪府としても引き続き支援をしてほしいと考えている。
これらのすばらしい取組みも示しているように、地域の豊かなつながりに支えられ、父親、母親として、子どもに愛情をそそぐ重要性は全ての人が共有するもの。そこで、親学び支援を明確に進めるべき。
親学びを進める上では、親学アドバイザーの取組みが全国で展開されている。教育委員会として親の学びの場づくりにどのように取り組もうと考えているのか、教育長に問う。
③家庭教育支援に対する今後の取り組み
Q3)
現代の社会では家族や職業のありようや地域の人間関係が変化し、親と子の間で、また地域や社会との間で、様々な関わりを持ちながら、親が成長発達していくことが難しくなっており、大阪府においても親学び支援・家庭教育支援をさらに強力に進めるべき。そのために可能な限り予算を割くべきであるとともに、この際、家庭教育支援課を設けて、良い結果を生み出し、強い大阪、明るい大阪、心豊かな大阪づくりの強固な基盤とすべきであると考える。
教育振興基本計画での位置づけを踏まえ、親学び支援・家庭教育支援について今後どのように取り組んでいくのか、教育長に問う。

2.国語・歴史教育

国語・歴史教育に対する今後の取り組みについて
Q4)
英語教育を否定するものではないが、国語教育や歴史教育の重要性を強く感じる。福井県では橋本左内が滋賀県では中江藤樹が、大阪には大塩平八郎や石田梅岩などそれぞれ先人がいる。こういった郷土の偉人に学ぶことで志を高く、愛情深く人生を歩むことができることになる。大阪における歴史教育の必要性についてどのように考え、どのように進めようとしているのか、
また、国語教育についても、全ての教科にかかわるもので、何より優先すべきものであると思っている。学力向上も国語力の向上なくしては、果たせないと思っている。日本語の美しさを学び、情緒をはぐくむ大切な教科である。
福井県では白川文字学を学び漢字教育士を配置して、県全体で漢字教育の推進を進めている。教員の指導力も向上し、学力の向上にも役立っている。読書の推進や漢字教育など、国語教育の充実が大事であると考える。
国語教育や歴史教育について、教育長としてどのような思いを持っているのか、またどのように進めていこうとおもっているか、決意の程を聞かせてほしい。

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