平成26年7月臨時議会 討論 <議員提出第1号議案:協議会委員推薦手続条例案>
平成26年7月25日
- 自由民主党大阪府議会議員団の 宗清 皇一 でございます。
採決に先立ちまして、今次臨時会に提案されております議員提出第1号議案「大阪府議会における大阪府・大阪市特別区設置協議会委員の推薦手続に関する条例制定の件」につきまして、共同提案した公明党の討論に引き続き、我が党からも意見と態度を表明させていただきます。
大阪府議会議員の中から、大阪府・大阪市特別区設置協議会委員への推薦に当たっては、議会意思を反映させるため、これまでは全会派一致により、会派比率に応じた委員数の割当てが行われていました。
しかしながら、本年6月、浅田均協議会会長が特定会派については入り口論に終始したとか、協議会の運営を妨害したなどと、理由にならない理由を持ち出して府議会議長に対し、協議会からの排除を画策して委員入替えを要求し、これを受ける形で開会された議会運営委員会において維新の会は、数の力を背景に、我が党、民主の会派に割り当てられていた委員枠をすべて維新の会の議員に振り替えるという暴挙に出ました。
さらに維新の会は、協議会の開会に際し、無理な日程を承知の上、公明党が出席できない正当な理由があるのも無視し、協議会の進行を妨害しているとして、公明党に割り当てられていた委員枠をも取り上げ、維新の会の議員に振り替えるという暴挙をここでも繰り返し行いました。
こうした異常な状態で協議会が運営されていることを懸念した大阪市会は、大阪府議会から推薦される議員数が会派比率に応じた正常な状態に戻るまでの間、市会から推薦されている委員9名全員をいったん引き揚げることを決定しました。これは極めて賢明で至極当然な判断であります。
この結果、協議会会長を除く計19名の委員で協議会を構成するとの規定があるにもかかわらず、実際の委員は、会長を除いて知事、市長及び維新の会の府議会議員計10名の構成となり、明らかな規約違反であります。
しかしながら、この異常な状態である中で協議会が再開され、わずか4回の協議を経て、さる23日、協議会において、「特別区設置協定書(案)」なるものを採決したとされています。
こうした異常な状態にある協議会において協定書(案)なるものを採決したとしても、それは全く正当なものでないことは誰の目にも明らかであります。
この協議会の運営を正常化させるには、議会運営委員会において維新の会が強行した委員枠の入替えを破棄し、改めて協議会設立の本来の原点に立ち返り、協議会における府議会議員の委員枠について、各会派の所属議員数の比率に応じた割当てとして委員を推薦する形態に変えることが、是非とも必要であります。
これは、議会内の手続きを議会自らの意思で決めようとするもので、その他機関から何ら横槍を入れられるべき筋合いのものではありません。
以上の通り、議員提出第1号議案「大阪府議会における大阪府・大阪市特別区設置協議会委員の推薦手続に関する条例制定の件」につきましては、協議会の民主的で公正かつ公平な運営を確保するために必要不可欠な提案であり、良識ある皆様方のご賛同を賜りますようお願い申し上げ、我が党の討論といたします。
ご清聴ありがとうございました。