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府議会の報告

平成26年8月臨時議会 一般質問

平成26年8月15日
宗清 皇一 議員

【質問】
松井知事の再議について、再議に付された条例を提案された全ての議員の思いを代表して質問させていただきます。
松井知事は、民主主義をどう考えておられるのでしょうか。議会の過半数を超える57名の議決を無視するのでしょうか。
我々が、大阪府議会の議会運営委員会の一連の暴挙に対し、また、大阪維新の会だけで行われている、異常な状態の法定協議会を正常化するために、大阪府議会における大阪府・大阪市特別区設置協議会委員の推薦手続に関する条例を、57名の議員が提出し、先ほど本会議で可決したばかりです。
ところが、さきの臨時議会のときと同様、自分にとって都合が悪いといる理由でこれまた再議に付すとは、議会の議決権に対する重大な侵害であり、断じて許されるものではありません。
議会自らが決めたことに対して、再議権を濫用しないよう先日の会派要望でも知事に申し上げましたにも関わらず、知事は全く聞く耳を持っていただけませんでした。
一連の知事の暴挙を止めるべく、さきの臨時会と今議会と二度も同じ条例を議会から提案するという事実を、重く受け取るべきではないでしょうか。知事は、議会の意思の重みを全く理解していません。
もう一度申し上げますが、この条例は、予算編成権を含めて知事の権限を一切縛るものではありません。この条例は、議会の会派比率を決める問題であり、知事がこの条例に再議をかける理由など、どこにもありません。再議に付すというのは、自分の都合で議会の中に手を突っ込んで議会制民主主義を否定し、破壊する行為に等しいと考えます。
知事は、議会の過半数の意思で決定した意義をどのように受け止めているのでしょうか。
【質問】
以前にも申し上げましたが、さまざまな意見を述べることは、民主主義の原点でしょう。知事も府議会議員でおられたので、よくわかっていると思います。あなた方が示されたパッケージ案の中身について、前にも申し上げましたが、都構想にすれば4000億円浮くとか、儲かる、そんな効果もないことも、私たちが質疑をして明らかになったのです。
27年4月の特別区の移行も物理的に無理です。知事にとっては反対意見かも知れませんが、今は認めているではないですか。
こういった発言が議会の会議の進行を妨害するというのは、全く当たらないということは申し上げておきます。
当初、知事は、特別区は20万人から30万人と言っていました。ニア・イズ・ベターこんなことも散々言っていましたが、財政的に成り立たないことも私たちの質疑で明らかになったのです。だから5区案になったのです。
あなた方が都構想を言い出して、民意を得たといいますが、そのときの状況とは大きく変わっています。ですから、審議をすることが大事でしょうということを申し上げているのです。
私たちが法定協議会に入って議論することが、都構想の知事にとってのデメリット、こういうことをどんどん表に出されることが都合が悪いから、我々を排除しているのではないですか。
【質問】
知事は議会の意思決定というものは、どこで決まると思われていますか。6月27日の法定協議会の委員の差し替えを議会運営委員会で強行されましたが、そもそも議会運営委員会の決定が府議会全体の意思だと思っているのではないですか。
本会議の議決と議会運営委員会の議決はどちらが重いとお考えですか。
【質問】
私たちは、できた協定書を議論するということは否定していません。協定書を作成するプロセスを大事にしないから問題視しているのです。
プロセスをないがしろにして勝手に進めることはあかんよ、と申し上げているのです。正常な状態で議論された協定書なら、いつでも議論に応じたいと思いますし、ぜひ我々も法定協議会に入れて正常化していただきたいと思っています。
知事は、法定協議会で協定書を作成するその正面の議論から逃げていると、私たちは思っています。法定協議会で正面から私たちを議論する気はありませんか。
【質問】
知事に一つだけ確認します。この議会運営委員会で法定協議会のメンバーを決めるのはそもそもおかしいです。本会議が正当に決められる場所です。
もう一つ、議会運営委員会は少数会派の方々が入っていません。少数会派の意見は排除していいと考えているのですか。
【質問】
中身の分からないものを賛成か反対かを問うのが議会ではありません。政治家として真摯に責任ある議論をするのが、我々の仕事です。松井知事には、そういう姿勢が全く感じられません。よく住民投票、住民投票と言われますが、国会でも憲法改正の手続き、議論も全く同じで、国民投票に必要な手続きを国会で丁寧に丁寧に進めて国民投票に進めるのです。
それだけ議会の議論、責任というのは重いのです。協定書をつくる過程が大事だと言っているのです。
自分の考えと異なる人を排除するだけで、それで済むというのは、非常に民主主義を否定する残念な姿勢であります。
慎重な人、反対をするような人、それを説得するのがあなたの使命だということを申し上げまして、質問を終わります。

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