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府議会の報告

平成26年9月定例会 都市住宅常任委員会 意見開陳

平成26年10月22日

 自由民主党大阪府議会議員団の 岡田 義信 でございます。
採決に先立ち、本委員会に付託されております諸議案等について、我が会派の意見と態度を表明させていただきます。
まず、平成26年9月定例府議会提出・第14号議案「大阪府市港湾委員会及び大阪府市港湾委員会事務局の共同設置に関する件」、第15号議案「大阪府市港湾審議会の共同設置に関する件」、第21号議案「大阪府市港湾委員会条例制定の件」、第51号議案「大阪府地方港湾審議会条例一部改正の件」について、大阪市会にも議案として提出されたものの、9月19日の本会議において否決されています。
知事は、府議会でも改めて議論して欲しいとして9月25日に議案として提出されましたが、我が会派は、港湾統合に関し、これまで政調会等、様々な機会を通じて、考え方を理事者側に伝えています。
仮にこれらの議案が府議会で成立をみたとしても、市会で既に否決されている以上、府市港湾委員会の共同設置は、効力を生じえません。
にもかかわらず、市会で否決されてもなお、同様の議案を提案されるのは、まさに議案提出権の濫用であり、見識を疑わざるを得ません。
従って、これらの議案は、即刻取り下げるべきであると指摘しておきます。
次に、議案となっていませんが、「りんくうタウン国際医療交流拠点づくり事業」について、我が会派の意見を申し述べます。
この事業は、高度がん医療拠点の形成を一番目の核に、がん診療のワンストップサービス、国際医療人材交流を目的に、総事業費120億円、建設規模として10階建、約8,500㎡の建物を建設する予定でありましたが、建設予定施設は現在と同じ19床のままであると聞いています。
これまで、府は、「りんくうタウン・泉佐野市域」地域活性化総合特別区計画に定める高度がん医療拠点の整備を進め、りんくうタウンにおける国際医療交流の拠点づくりを促進し、国内外の人々が訪れ、交流する魅力と活力ある地域を目指すことを目的に、補助金の交付を決定しています。
しかしながら、「高度獣医療の拠点づくり」をみると、海外からの利用者はたった一件であり、「健康や医療目的の訪日観光促進」、「国際医療サポートセンター」や「ホスピタリティ・地域力向上」についても、当初の計画と目的を達成しているとは到底言い難い状況にあるのが実態です。
このような現状に鑑みますと、今後、医療分野へ幅広く応用することのできる可能性を踏めているiPS細胞を活用した再生医療や創薬研究の取組みを進めるための拠点整備を目指すほうが、特区の方向性として、より相応しいのではないかと考えます。
ここまで事業が遅れ、規模も縮小されている現在となっては、補助金を交付すべきかどうか再検討することを求めます。
以上、申し上げましたが、付託されている諸議案のうち、第14号議案、第15号議案、第21号議案、第51号議案については、「反対」、残余の議案については、「賛成」であることを申し上げて、我が会派の意見開陳といたします。
ご清聴ありがとうございました。

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