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府議会の報告

平成26年9月定例会 討論 <情報公開条例一部改正の再議>

平成26年10月27日

 自由民主会派大阪府議会議員団の 宗清 皇一 でございます。
採決に先立ち、再議案件について、我が会派の意見と態度を表明させていただきます。
松井知事、いったいあなたは何回再議をするのですか?
5回目ですよ。何回再議したか忘れてるでしょ。
あなたは、議会の過半数が民意だと言い、我々に議会の議決を尊重するよう求めてきました。
そうであれば、議会の過半数の民意、議決を無視してまで、再議をする理由など、どこにもありません。
我が会派が2月定例会に引き続き、この条例案を提案するに至った理由は、これまで約3年間にわたり、特別顧問等の活動日時や場所、テーマ等について、事前に公表するよう求めてきましたが、知事が全くこれに応じることがありませんでしたので、原則事前公表することを内容とする条例改正案を提案したものであります。
何度も申し上げていますが、特別顧問等は、あくまで外部の人間であります。職員のように厳しい、採用試験に合格したわけでもなく、議会の承認もありません。知事が好き勝手に選んでいるのです。また、特別顧問等は職員のような評価制度もなく、責任をもって仕事を遂行しているかどうかもわかりません。
高額な報酬を貴重な税金で支払っているのにも関わらず、府民や議会がその仕事をチェックすることができないのです。
ですから、彼らの職務は、調査や知事に対する助言を行うことであるにもかかわらず、例えば、府民や議会の知りえないところ、見えないところで職員に対して、勝手に指示を出すなど、権限を逸脱する活動実態が仮にあったとしてもわからないことに問題の本質があります。
公開されれば、府政の改革等に支障があるとする主張の根拠は、まさに問題がそこにあることを隠蔽したいからではないでしょうか。
松井知事、なぜ、必要以上に特別顧問等の活動だけを隠そうとするのですか、我々が知ることで、何か不利益があるのですか、再議をしてまで、いったい、何を守ろうとしているのか。まったく理解できません。
このたび再議に付された、我が会派提案の平成26年9月定例会議員提出第4号議案「大阪府情報公開条例一部改正の件」につきましては、特別顧問等の活動実態に焦点を当て、透明性の確保を図るため、特別顧問等の活動を原則事前公表とし、現行の条例第8条、第9条に該当するものを除き、報酬の支給対象となる全ての活動を原則公開としています。第8条、第9条に該当して非公開とする場合でも、日時やその目的等を事前公表することで透明性が確保されるのです。特別顧問等に対し、高額な報酬を、貴重な府民の税金から支払う以上、府民に対する公開責任と説明責任とを果たすには、我が会派提案の条例案でこそ可能となります。
これを再議に付すとは、知事は府民に対する説明責任を果たさないばかりか、情報公開に対して全く否定的な考え方を押し通そうとしているのです。あなたが守るべきは、府民の権利であり、特別顧問等ではありません。
以上の通り、再議案件につきまして、他会派の皆様方にも、我が会派提案の条例案に改めてご賛同を賜りますようお願い申し上げます。なお、この条例改正案が否決された場合には、次の議会でも再提案し、「特別顧問等の活動の実態の見える化」を目指すことを表明し、我が会派の討論といたします。
ご清聴ありがとうございました。

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