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府議会の報告

平成28年2月議会での討論(大阪府情報公開条例一部改正に対する再議)

 自由民主党・無所属 大阪府議会議員団の しかた松男 でございます。

採決に先立ち、今議会に提案した第1号議案「大阪府情報公開条例一部改正の件」について、私たち会派の意見と態度を表明させていただきます。

この条例改正案は、特別顧問と特別参与の活動のさらなる見える化を目指すものであります。

私たち会派は、これまでから、特別顧問及び特別参与のミッションの重要性、求められる役割並びにその活動の実態から、特別顧問等が府に対して行う助言等は、審議会等の答申と同様の意味を持つものと考えて参りました。

そのため、平成26年に2度にわたって、特別顧問等の活動を審議会と同様に公開するよう情報公開条例の改正案を提出いたしましたが、いずれも原案可決となった後に、再議に付され否決、廃案となりました。

この間、知事は、平成26年6月に特別顧問及び特別参与の職務の公表等に関する運用指針を作り、特別顧問等の活動内容について事後的に公表されるようになりましたが、私たち会派が、先の代表質問でも指摘したとおり、その活動には、正直申し上げ、首をかしげたくなるものもあります。

これでは、本番の会議のために、事前に行われた特別顧問等との打合わせなどに対する報酬の支出が適正なのかどうか、府民が判断することさえできません。

したがって、私たち会派として、特別顧問等の活動について、事後の公表だけでなく、事前の公表、すなわち、少なくとも打合せの日にち、時間、メンバー、テーマについては、事前に公表し、事後に会議録を公表すべきであるとの考えから、特別顧問等の活動を審議会と同様に公開することにより、特別顧問等の公正な活動の確保に資するとともに、府民参加による府政の推進に寄与することを目的として、今般、改めて、条例改正を提案させていただいたところ、議員の皆様の良識あるご判断によって可決いただいた訳ですが、またまた、知事によって再議に付されました。

先ほど申し上げました通り、同様の改正案は、平成26年に2度にわたって、いずれも原案可決となった後、再議に付され、否決、廃案となっています。

知事は、就任以来、平成26年6月の「大阪府情報公開条例一部改正の件」に始まり、直近では、平成27年8月臨時会での「大阪戦略調整会議の設置に関する条例一部改正の件」に至るまで、これまで計7件について、一度、議会の意思が示されたにもかかわらず、再議権を振りかざして、ことごとく廃案に追いやってこれらました。そして、今回また再議に付され、これで、都合8回目です。

昨年8月臨時会において、首長に再議が認められている地方自治法の趣旨について、知事は、「いわゆる二元代表制のもとで、長と議会の間に意見の対立がある場合、両者間の『調整』を図る仕組み」と、答弁されましたが、過去に2度、議員の皆様の良識あるご賛同のもと、可決された改正案を、知事は、また再議権を振りかざしてつぶそうとしているのです。
果たしてこれが長と議会、両者間の「調整」と言えるのでしょうか。
知事がされていることは「調整」を図るどころか、単に、自分の考えを押しとおす、それ以外の何ものでもありません。もはや、大阪における二元代表制の危機です。

先ほどの採決ではご賛同いただけなかった維新の会の皆様におかれましても、過去に、2度も議会の意思として決定されたものを、今回また、知事の意のままに廃案にしてしまって、本当によいのでしょうか。
地域政党の代表たる知事の意向に従うだけで、本当によいのでしょうか。
心ある維新の会の議員の皆様の、勇気あるご英断を切に期待しております。

以上、二元代表制の一翼を担う議員として、知事と同様、住民から直接選ばれた、いち議会人としての良識ある御判断を心からお願いを申し上げて、私たち会派の討論とさせていただきます。

御清聴ありがとうございました。

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