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平成23年9月定例会(前半)についての我が会派の考え方

平成23年9月定例会(前半)について
 10月21日で9月議会の前半が終わりました。今議会は補正予算を含め77議案を審議致しましたが、最大のテーマはやはり咲洲庁舎の問題であります。我々は一貫して、2つの庁舎を持ち続けることは府民の皆様に財政的に大きな負担を強いることになる、府民の利便性という観点からも庁舎は1本化すべきと主張してきました。
橋下知事が府庁舎の全面移転を主張してから、議会でも慎重な意見が相次ぎ、有識者の多くも移転には根拠がないと反対意見があったのにもかかわらず、出直し選挙までちらつかせ強引に買い取り予算を認めさせた橋下知事の責任は免れないと考えています。これは明らかに橋下知事の失政であり、解決策を示さず大阪市長選挙に出馬するのは、無責任の極みであります。両庁舎を併用すれば、今後30年間で維持管理費等が1200億円、長周期地震動対策費として今議会に提案されている33億円、専門家の意見では抜本対策として更に180億円以上の費用が必要であり、今後WTCビルにどれだけ投資をすれば、安全に使用できるのかわからない状態で33億円の予算を認めることは出来ないと考え反対致しました。
また、今議会には「成人病センターの大手前移転関連費用」も提案されていましたが、2月議会に引き続き、やはり大手前移転ありきで進められてきたことから、この予算についても反対致しました。
今議会では「大阪朝鮮学園」に対する補助金についても議論を深めてきましたが、採決日当日になって大阪維新の会が、数の横暴で採決を強行に先延ししてきたのです。自らの会派の事情で議案に採決しない勝手な行動は議会の職責を放棄していると言わざるをえません。
21日の最終日、採決終了後、橋下知事から大阪市長選挙に出馬するために辞職願が提出され可決されましたが、我々としては自らが積み残した政治課題を解決できないまま辞職することは無責任であるとの思いから、辞職には反対致しましたが、賛成多数で可決され31日に辞職されました。
今議会を振り返って、今までの議論はなんだったのか、そもそも辞職をされる方が責任ある答弁など出来るはずもありません。残念ながら建設的な議論が出来た議会ではなかったとは言えません。
橋下府政の功罪は今後検証されることになりますが、誰が知事であろうと、議会構成がどのように変化しようとも、我々は正論を展開し常に是々非々で議論を深めていきたいと考えております。

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